新連載?? ナシコの日常
書いてみました。今回はタイトルありです。
忘れ物ばかりする忘物ナシコと、正司、治の3人で始まります。
目安は10日で、その後はその時に決めます。
読んでもらえたら嬉しいです。コメントもあったら嬉しいです。
ナシコの日常
第一話 制服を忘れた!!
おーい、正司!おせーぞー
おうおう張り切ってるなあ、おまえ。そんなに張り切りすぎてるとまたやらかすんやぞ。
いやいやいや。高校生となった五色治、そんなことするはずがないだろ
あーそうか、それもそうだよな。確かに高校生にもなって勘違いからの熱烈アタックで毎晩さおりちゃんに電話さそうみたいなことしないよなー
おまえはなんでいつも俺の閉じかけてる傷口に塩を揉みこむんだよ、おい、まさか俺のこと好きなのか?笑
うわーないわーしかもまた出たぞ勘違いモード。早速高校でも出してんじゃん。
いやっちげえし。しゃべんなしっ、いった、え、誰?大丈夫ですか?
え、あ、ごめんなさい。でも私、急いでるんで、私、忘れ物しちゃったんですよ。だから、ごめんなさい。
高校生かな、あの子。んでいい感じの私服。
かわいかったくね?
すぐ女の子を値踏みしやがって。まじで高校でも二の舞ふむやろーな。
うん、自分ってなかなか変われないもんだな。俺、悟ったわ。で、開き直って言うんだけど、普通さ、あの場面だったらなんとなくいい感じになるところじゃないの?
おまえまだ少女漫画読んでんのか?
馬鹿やろう、少女漫画なめんじゃねえぞ。日本の宝だぞ。
いや、それは自由だけどさ、少女漫画に恋する人って現実の恋愛で痛い目見るんだぞ。
いや、俺は、別に、そんなことないし。それよりあの子、入学式で一緒になったりしないかなー。
(だめだなこいつ。)
いたーーーーー
しかも私服のままーーー
え、おかしくね、高校だぞ、入学式だぞ。これからの三年間がかかってるんだぞ!?
な、言っただろ。少女漫画は日本の宝だ。
えーあの人ほんとにあのまま式迎えちゃったよ。既に親たちから視線浴びてるし。ほかの女子からはドン引かれてるし。あの子に若干の同情すら覚えるわー。
それでは、新入生代表、忘物ナシコさんお願いします。
うわーすっごい名前。ぜったいあの子と正反対の人なんだろうなあ。
はいっ。
あいつだあああ。
え、あの子じゃん。かわいい子じゃん。うわーナシコちゃんって言うんだあ。良い名前だなあ。
えーと、ここでは好きに話せばいいということなので、私のことについて少し話そうと思います。私の名前は忘物ナシコというのですが、非常に忘れ物が多いです。例えば、今日私は、クリーニングに出しておいた制服を前日に取りに行くのを忘れれたので、私服です。
今までも数えきれないほどの忘れ物をしてきました。しかし、同時に今日のように、忘れ物をして損をしたことは一度もありません。
(さすがに嘘だろ!)
校長先生にちゃんと許可を取ってきました。最初は渋がられたのですが、少し工夫したら校長先生もすぐに許可を出してくれました!
(何をした!)
それに、朝、クリーニング屋さんに行って引き取りさせてもらおうと走っていて男の子とぶつかった時、その男の子はとっても優しく、大丈夫かい?と声をかけてくれ、困ったことがあれば僕は何でもするよ、とまで言ってくれました。
(いやいや、そこまでは言ってないだろ。なんだこいつ話盛ってるぞ。いや、でも確かに治はそんな顔はしてたな。いや、でも言っていない。なんだあいつ、恐ろしいやつだな)
忘れ物みたいな小さなことなんて、みんなの優しさと少しの工夫で何でもなるんです。今日はこのことをみんなに伝えたくて、急遽新入生代表をさせてもらいました!
(え、こいつ特例でそんなことしてたの!?)
なあ、あいつやばくねえか
ああ、まじでやべえ。確実に俺のこと好きだわ。そして俺。ついに俺にも春が来たぜえ。
ああだめだ、完全にお花畑だ。
それでは、私たちと一緒に楽しいハイスクールライフを送りましょーう!!
あとがき
集中したいときに好きな曲で脳内ヘビーローテーション入ると、なんにもできなくなりますよね!!(すごくどうでもいい)